中年主婦はスーパーの店頭で、目の前のピーマンを買おうか買うまいかと悩んでいた悩んでいた。1袋380円もしているからだ。大竹真リポーターは昨年(2011年)と現在の野菜価格を比較したフリップを示し、「トマト1個が138円から168円に、キュウリ1本が50円から75円と1.5倍も値上がりしています。価格高騰の原因は原油価格の上昇です」と伝えた。
原油値上がりでかさむハウス栽培の重油代
あるハウス野菜生産農家は、例年は使う重油代は年間110万円だが、今年は220万円と2倍になる見込みだ。司会の加藤浩次は「そんなに上がっているのか」と驚きの表情。大竹はガソリン1リットルの値段の変化を現したグラフも見せた。
大竹「今年1月5日の時点では1リットル143.2円でしたが、現在は152.6円と10円近くも値上がりしています。この値上げで、販売量が落ち込んでいるガソリンスタンドもあります」
加藤「なぜ急激に原油価格が上がっているの」
日本エネルギー経済研究所・小山堅理事は「イランのウラン濃縮問題が関係しています。欧米諸国はイランへの経済制裁として、イラン原油の輸入を禁止していますが、それが原油市場の価格を押し上げています」と語る。
大竹「気になるのは今後の野菜の価格ですが、農林水産省に問い合わせたところ、西日本で生産された野菜が首都圏に入ってくる今月下旬頃には落ち着くだろうということでした」
イラン原油が原因だといっているのに、西日本産野菜が入ってくれば大丈夫とは、なんとも呑気な解説だった。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト