裁判員の心証を良くすらための泣き落とし作戦ではないかと思える意見陳述だった。首都圏の連続不審死事件で、交際相手の男性3人に対する殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(37)の裁判で、きのう13日も弁護側最終弁論が行われた。阿部祐二リポーターは「被告は最後はハンカチで目頭を押さえ涙を見せていました」と裁判の様子を伝えた。
直接証拠なく、弁護側主張「疑わしきは罰せず」
公判の最後に証言台に立った木嶋は、「男性との関係のあり方など、これまでの自分の価値観が間違っていたことを気付かされた。数多くのうそをついたことを深く反省しています」と声を震わせながら陳述した。
阿部「しかし、3人を殺したことはきっぱりと否定しました」
弁護側はこの日の公判冒頭で「不確かなことで人を処罰するのは許されない」と主張、阿部は「明確な証拠がない今回の裁判で、状況証拠の積み重ねで検察の描いたストーリーで全ての事実が説明できるのかどうかが焦点になっています」と説明する。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト