原発事故の子どもたちの1年「放射能怖いから外に出ない」

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   きょう3月9日(2012年)の「スッキリ!!」は、あさってが東日本大震災1年に当たるため、特集のほとんどを震災と原発事故のその後に焦点を当てた。なかでも大きく取り上げたのが、原発事故の被害に遭った子供たちだ。

気遣う親の心も傷ついている

   福島から山形県米沢市に自主避難した西片海斗君は、「福島に帰りたい。友達と遊びたい。元の生活に戻りたい」と作文に書いた。避難をせず福島市内に残った渡辺桃花ちゃんは、「きょうは雪がいっぱい積もっているから、外で遊ばないの」と聞かれ、「放射能が怖いから外には出ない」と話す。桃花ちゃんの母親も「子どもの健康を考えると、外で遊んできなさいとは言えない」と言う。

   新潟青陵大学の碓井真史教授(臨床心理学)は「子供たちの心は大きく傷ついています。早急な心のケアが必要です。でも、同時に親のケアも。親たちが元気を取り戻していくことによって、子供の心のケアになります」

   キャスターのテリー伊藤は「幼い子供たちをここまで追い詰めたのはいったい誰なのか。政府は事故を起こした原子炉は冷温停止状態で安定した状況にあるとしているが、そこまでいく間に子供たちがどれだけの放射線量を浴びているのか」と怒る。

   コメンテーターのはるな愛(タレント)「一緒に遊べる友達もいない。遊ぶ場所もない。私が子供の頃だってこんなひどい状況に追い込まれたことはないわよ。以前の自分とは違ってしまったことを感じているのだと思う」

   八代英輝(国際弁護士)は「親としては子供の健康を心配しながら生活や仕事もしていかなくてはならない。辛い状況で、毎日悩みながら過ごしているのでしょう。僕たちは、あれから1年かと簡単に言ってしまうけど、もっときめの細かい支援をする必要があるんじゃないでしょうかね」

   その、具体案を聞きたいのだ。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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