手帳に「中島知子」の名前
やがてこの女性は自宅で鑑定を始め、来る人のなかに中島知子がいた。多い時は週4回、夜中に来て朝方までいることもあった。霊能者の手帳の中に、この女性と中島、3人の一般人の名前があった。
女性はのちに一般人の3人に自らの体験を伝えたが、中島は有名人でもあり、伝えられなかった。「なぜ伝えなかったのか」と悔やむ。
目が覚めるきっかけは、夫と3人で行った温泉でのこと。酒に酔った霊能者が下品な言葉を口走り始めた。その頃たまたま会った友人との話から、霊能者の辻褄が合わないことを指摘されたりして目が覚めた。マインドコントロールから立ち直るのに2、3年かかったという。
取材した平野早苗レポーターによると、中島がしばしば来たのは06年6月頃で、霊能者はその後、中島と同居を始めたことになる。 証言はかなりの部分、中島が置かれている状態とダブって見える。いわば、霊能者の手口が見える。彼女は「霊能者は家族ぐるみで人の財産を食いつぶす。早く目を覚ましてほしいし、2度と被害者が出ないよう願っている」と話す。
司会の小倉智昭「普通なら気づくのか気づかないというのがマインドコントロールなのかな」
深澤真紀(コラムニスト)「占いにまってしまった人は、真面目な人、もともとは否定的だった人が多い。やはりだまされる方が悪い。カウンセラーのいうポイントはひとつしかない。相談に来る人を卒業させるのが占いの本来なので、手元に置こうとする時点で間違いですと」
なるほど、これはわかりやすい。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト