格安航空参入でいずれ出てくる「韓国2泊3日1万円以下」
全日空が出資した格安航空会社「ピーチ・アビエーション」が就航した。何しろ大阪―札幌間が5000円弱で行けるとあって、注目度は高い。文春がノンフィクション・ライター森功を使って搭乗記を書かせている。コストカットを徹底しているため、自動チェックインは当たり前で、事前に座席指定すると追加料金、手荷物の預け入れにも追加料金、機内で食事をしたければ、照り焼きチキンご飯が600円、日清カップヌードルが350円、インスタントコーヒーは200円。頼んでも出てくるまでに時間がかかり、森が頼んだクリームペンネパスタは到着間近にようやく出てきたが、やや冷たかったようだ。
アメリカサウスウエスト航空から始まった格安航空(LCC)は、今や航空界の4分の1を占めるまでになった。7月にはJALや三菱商事、ジェットスターが出資したジェットスター・ジャパンが成田空港に就航するし、8月にはやはり成田からANA、エアアジア連合のエアアジア・ジャパンが飛ぶそうだ。「ピーチ・アビエーション」の狙いはアジア路線、なかでも中国客だそうで、そのために中国で縁起がいいとされている「桃」とつけたのだそうだ。
しかし格安ツアーで韓国へ行くならば2泊3日で19800円である。これと対抗するには往復5000円から6000円程度にしなければLCCには乗ってくれないのではないか。それともLCCと組んだ旅行会社が2泊3日で1万円程度のツアーを売り出すのか。どちらにしても空の安売り競争は熾烈を極めそうだ。