1年が経ち…やっと父親・娘とかつての自宅跡へ
最初は、自分の娘のせいで、自分が娘を産んだせいで母親が助からなかったのではないかといった思いにかられた。ショックが大きく、母親の写真を見ることもできなかった。
しかし、友人や周りの人の助けを感じ、少しずつ気持ちが変化した。年がかわって1月には母親の写真を飾るようになり、父親との関係も以前に戻りたいと思うようになった。「本当は娘を助けてくれてありがとうと言いたいんですね」と女性は言う。
先月中旬、自宅のがれきがすべて取り除かれるのを前に、父親に声をかけ3人で家のあった場所を見に行った。少しずつ家族を取り戻しているようでもあった。
ボンド柳生
*NHKクローズアップ現代(2012年3月6日放送「『それでも生きる』~被災地3000人の声」