電車の車両の一角には「優先席」があるのが、横浜市の市営地下鉄には一風変わった「優先席」ができるという。横浜市は9年前、全席を「優先席」とし、車内にステッカーを貼るなどして広報につとめてきた。
しかし全席優先席の導入以来、おもに高齢者から「席が譲ってもらえない」といった不満が続出。毎月数十件くらいの苦情がコンスタントに寄せられているという。
「優先席があること自体が恥ずかしい」(松尾貴史)
番組が利用者に聞いたところでも、「優先席だということを忘れてしまいがち」「誰がどこに座ってもいいという感じになっている」「年寄りは困るんですよ。昔のように一部だけ優先席のほうが、優先席の機能を発揮していた」といった声が。困った(?)市は全席優先席の理念はそのままに、「最優先席」エリアを設けることにしたというわけだ。
番組コメンテイターでタレントの松尾貴史は「優先座席みたいなものがあることが恥ずかしいと思わないといけないですね」と眉をひそめていた。
文
ボンド柳生