ポルトガルで開かれていたサッカー女子のアルガルベカップは、けさ8日(日本時間)のドイツとの決勝戦で日本代表(なでしこジャパン)は前半2点を奪われたが盛り返し、3-3のロスタイムにゴールを許して涙をのんだ。しかし、なでしこは間違いなく強くなっている。
「澤抜き」で若手・控え選手が活躍
ドイツとはワールドカップ以来の試合だ。ドイツはこのときの負けでロンドン五輪出場を逃した。この日は、持ち前の高さと組織的な守備力で前半を支配し、立て続けに2得点という思わぬ展開になった。しかし、なでしこはパスをつなぐ辛抱強い闘いで追いつき、PKで失った3点目も足がとまったドイツを突き崩してタイに戻した。だれもが「すげえ」というなか、時間切れかと思ったところを破られた。まさに一瞬のスキだった。
しかし、パスの正確さ、早さは目を見張るものがあった。ワールドカップではドイツにもアメリカにも絶えず押され気味だったのが、今回全く違う。カギになる澤穂稀選手が体調不良で欠場という状況でこれだ。ロンドン五輪に向けていい形が見えてきた。佐々木則夫監督も「出だしが遅かったが、最後は粘りも出た。(ロンドンへの)準備ができました」という。
キャプテンの宮間あや選手は「結果を残せなかったことに責任を感じます」と言うが、その宮間が大会MVPになったことが、何よりもなでしこの実力を物語っている。ドイツのナイト監督も「日本はバランスのとれたすごくいいチームになった。技術的にも世界でトップクラス。五輪でもメダルの可能性は十分」と褒めた。
司会の小倉智昭「ドイツの監督の評価は正直な気持ちだと思いますから、嬉しいですね」
元日本代表の野田朱実さん(日テレ・ベレーザ監督)は「前半と後半で変わりましたね。主力と控えの選手の差が縮まったことも見せてくれました。これからが楽しみ」という。
中野美奈子アナ「若い人がどんどん出てきましたね」
小倉「五輪に向けての課題は?」
野田はパスのスピードが弱い、裏を取るプロセスをシンプルに…などをあげた。