やっぱりというか、さすがというか、レンジャーズのダルビッシュ有が7日(日本時間2012年3月8日未明)のパドレス相手のオープン戦に初登板して、2回打者8人を無失点で抑えた。多彩な変化球はどうやらメジャーでも十分通用するようだ。
「メジャーの選手がマイナーに見えた」(江本孟紀)
とにかく落ち着いていた。1人目を三振にとったあと、2人目の打者にセンター・フェンス直撃の2塁打を打たれたが、後続をきっちりと締めた。キャッチャーのサインにも首を振る。フィールディングも軽快で破綻がない。
アリゾナで観戦していた江本孟紀(野球評論家)が「緊張感が伝わってきた。球場全体よりも相手のベンチがね。メジャーの選手がマイナーに見えた」と電話で伝えた。「ダルビッシュは相手をのんでかかっていた。背が高いし上から見てる。ボクみたいに背が高くても下目線もいるけど」
司会の小倉智昭「地元の空気は?」
江本「みんな興味津々で見に来てる。いまの調子は7分くらいでしょう」
小倉「いくつくらい勝てますかね」
江本「15くらいいく。きのうダイヤモンドバックス戦を見たけど、レンジャーズはとにかくよく打ちますよ。ダルビッシュにはいい条件」
ストンと落ちるスプリットに手が出ず三振
田中大貴アナ「珍しくエモさん辛口じゃなかった」
小倉「大貴は見ててどうだった?」
田中「まだ試運転だなという感じ。全部のボールを試してみようという意図が感じられた。あと1か月あるから、調子を上げていく。戦闘モードになればもっと…」
田中がダルビッシュの球種を解説した。決め球が7つあるという。ストレート、カーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム、スプリット、チェンジアップ。この日はチェンジアップ以外の6種を投げたが、スプリットは何年も投げていない球だった。この日の36球を並べてみると、スプリットが効果的に使われていた。打者の直前でストンと落ちる。とくに最後の打者を三振にとったときのは「完璧でした」と田中。
小倉「打者は決め球を予想するんだが、これだけ多いとわからない。今日も首振ってたけど、監督に言われてるらしいね。首振ってもいいと」
田中「珍しいことですね」
小倉「キャッチャーだって困るよ。サイン出すのに」
真鍋かをり(タレント)「ウチの家族は日ハムファンで、ダルビッシュが出たのは残念なんですが、活躍してくれれば嬉しい」
田中「公式戦デビューは4月8日?」
小倉「私が監督なら、開幕戦で使いますけどね」