サッカー女子国際大会「アルガルベ杯」決勝で、なでしこジャパンは強豪ドイツに追いつき追い越され追いつく粘りのシーソーゲームだったが、4-3で惜敗し2位に終わった。
体調不良のため大黒柱の澤穂希(MF)が欠場する中で、ロンドン五輪に繋ぐ手応えを残した熱闘だった。
佐々木則夫監督「手応えあったが、改善点も見つかった」
前半いきなり2点を先取される厳しい展開で始まった。元日本代表選手の大竹七未は、「前半はメンバーの組み合わせもあって全体的に引き気味になってしまい、勢いのあるドイツのペースが掴めなかった」という。
しかし前半35分、川澄菜穂子(MF)のシュートで1点差に詰め寄ってからは、なでしこの本領発揮だった。後半10分には田中明日菜(DF)が押し込んで同点。このあとPKを取られ3-2とリードを許したが、後半45分に永里優季(FW)がゴールを決めて再び同点。ロスタイムに気が緩んだのか、なでしこの一瞬のスキを突いたオコイノダ・エムバビ(MF)にハットトリックとなる決勝ゴールを決められてしまった。
佐々木則夫監督は「手応えもあれば、まだ改善しなければいけないところも多くありましたが、最後、粘りも出て、よく頑張ってくれた。(五輪への)良い準備ができました」と満足そうだ。
来月キリンカップでアメリカ、ブラジルと対戦
司会みのもんた「いや~、選手が育ちましたね。強いじゃないですか。一番は何ですか」 大竹「一人ひとり、個の力が延びましたね。いままでは一人でドリブル突破するとか、一人でシュートがなかった。今回は流れの中から得点できるようになり、本当に強さを感じました。
後半メンバーを入れ替えて、宮間あや(MF)を外の定位置に戻したことでバランスが取れ、思うようにプレーができました。組み合わせがすごく大事ですね」
みのは「目標はロンドンですよ」という。ロンドン五輪までのスケジュールを見ると、キリンチャレンジカップで4月1日(宮城・ユアテックスタジアム仙台)にアメリカ代表、同じく5日(兵庫・ホームズスタジアム神戸)にブラジル代表と対戦。ヨーロッパ遠征が6月16~21日と続く。