演歌調美談なんかに惑わされるな。彼らは何をしたか!
コメンテーターの片山善博(前総務相)は「この裁判では、彼らが何をしたのか客観的に突き詰めていくことが大切だと思う。とかく演歌のような話になったり、美談になったりで惑わされてはいけませんよ」と冷静だ。
ところが、司会のみのもんたは「『愛する人』と言葉が出てきましたね」と言い、逢坂ユリ(資産運用コンサルタント)も「愛してはいけない人を好きになってしまった。反省はあるのでしょういけど、惚れてしまったらそれしか見えない悲しい女の性だと思う」とやはり演歌調だ。
では、法律のプロはどう考えているのか。弁護士の若狭勝(元東京地検特捜部副部長)は次のように話す。
「検察はもう少し重目の求刑が可能だったのですが、2年にしたのは執行猶予でも仕方がないというメッセージが含まれている可能性が高い」
犯罪史上類のないサリンによる無差別殺人や長官狙撃事件。直接ではないにしろ、一時はその片棒を担いできた男と女の17年間に及ぶ夫婦気取りの逃避行を、男と女の話にしてはいけない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト