「聴導犬」厳しい認定試験に密着―飼い主の耳代わり

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   キャスターのテリー伊藤はちょっと驚いた様子で、「こんな犬がいるなんて、今まで知らなかった」と言う。視覚障害者を誘導する盲導犬や、手足に障害がある人をサポートする介助犬など、犬はさまざまな形で人間をサポートしているが、聴覚障害者の耳の代わりを果たす聴導犬にスポットを当てた。

国内にまだわずか33頭

   キャスターの葉山エレーヌが「日本では盲導犬は1000頭近くいますが、聴導犬はわずか33頭です。その背景には聴導犬認定試験の厳しさがあります」と紹介する。聴導犬は目覚まし時計のベルに反応して飼い主を起こしたり、やかんのお湯が沸いた音を聞き分け、飼い主を台所まで誘導する訓練などを受ける。

厳しい試練

   司会の加藤浩次「頭がいいよね。犬の聴覚は人間よりもはるかに優れているといわれているけど、その耳で聞き分けてすぐに行動を起こすというのは、普通の犬にはなかなかできない」

最終試験場はスーパー…おいしい臭いに負けたら不合格

   聴導犬の認定試験は3日間行われる。100点満点で75点以上が合格だ。初日はまず飼い主とバスや電車に乗る試験。周囲の音やクラクションなどの大きな音に動じないかが試される。バスに乗り合わせた子供が「犬だ、犬がいるよ」と近づいてきても飼い主の側から離れない。試験官がわざと大きな音を立てて傘を倒しても動じない。聴導犬に求められている片時も飼い主から離れないという訓練の成果が試される。

   最後の試験はスーパーの食品売り場。匂いにつられて勝手な行動を取らないかがチェックされる。試験官が好物の揚げ物を犬の前におき、それにかぶりついたら不合格だ。この日に受験した2頭は2頭とも合格した。

   加藤「ちょっと可哀想な気もするけど、常に飼い主の側にいなければならないのだから仕方がないかも」

   テリー伊藤「こういう犬はもっと増やすべきですよ。国が後押ししたり、援助をして手を差し伸べなくては」

   聴覚障害者は約600万人といわれる。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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