「聴導犬」厳しい認定試験に密着―飼い主の耳代わり

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最終試験場はスーパー…おいしい臭いに負けたら不合格

   聴導犬の認定試験は3日間行われる。100点満点で75点以上が合格だ。初日はまず飼い主とバスや電車に乗る試験。周囲の音やクラクションなどの大きな音に動じないかが試される。バスに乗り合わせた子供が「犬だ、犬がいるよ」と近づいてきても飼い主の側から離れない。試験官がわざと大きな音を立てて傘を倒しても動じない。聴導犬に求められている片時も飼い主から離れないという訓練の成果が試される。

   最後の試験はスーパーの食品売り場。匂いにつられて勝手な行動を取らないかがチェックされる。試験官が好物の揚げ物を犬の前におき、それにかぶりついたら不合格だ。この日に受験した2頭は2頭とも合格した。

   加藤「ちょっと可哀想な気もするけど、常に飼い主の側にいなければならないのだから仕方がないかも」

   テリー伊藤「こういう犬はもっと増やすべきですよ。国が後押ししたり、援助をして手を差し伸べなくては」

   聴覚障害者は約600万人といわれる。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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