先週末は2人の若い女性の活躍に湧いた。1人がスキー・ジャンプでワールドカップ初Vの高梨沙羅(15)で、もう1人が女子ゴルフの開幕戦「ダイキン・オーキッド・レディース」をさらった璃(22)だ。「元気なのはなでしこジャパンだけじゃありません」と司会の小倉智昭が楽しそうに伝えた。
バッケンレコードでW杯スキージャンプ世界最年少V
高梨はこれまでずっと2位だったが、山形の蔵王で行われたワールドカップの3日(2012年3月)の競技で、1本目で102・5メートルというバッケンレコードを出して1位になり、2本目が悪天で中止になったためそのまま初Vとなった。
ライバルはアメリカのサラ・ヘンドリクソン(17)。 奇しくも2人の「サラ」というわけだ。飛距離では沙羅の方が上回るのだが、「飛型点」、とりわけ着地のテレマーク姿勢で差がついてしまう。小倉は「(次ぎの五輪)ソチまでにはまだ2年あるし、2歳若いんだから追い詰めていけるでしょう。ワールドカップの最終戦はオスロ。沙羅ちゃん得意のジャンプ台なので2勝目をマークしてほしい」
女子ゴルフ開幕で最速初優勝…とにかく美人なので
斉藤愛璃のツアー11戦目の優勝は日本最速だ。小倉が「笠井くんも何か…」「ムニャムニャ」「顔でしょ?」「いや、清新な…」(笑い)とか何とか。ひさびさに笑顔のさわやかな美人が登場して、おじさんたちが騒いでいるという図である。
2打差のトップでのスタートだったのを最初のホールでダブルボギー。普通の新人ならここでガタガタになるのを盛り返して、最終ホールのパーパットが入らず、10アンダー3人 のプレーオフになった。最初のホールで李知姫(韓国)が脱落。2ホール目、三塚優子が短いパーパットをはずして、斉藤があっさりと優勝を手にした。これは何かがついているという感じ。シンデレラの誕生だ。
小倉「とにかく可愛いもんだからギャラリーが応援するわけですよ。『入れー』なんてね 。彼女はクラブにも無頓着で、専門家に『こんなバラバラなセッティングでよくまあ』といわれ、今年新しくしたらしいが、これもメーカーはバラバラ。それでも勝った。女子ゴルフもきれいな人が増えて、ますます人気が…」なんて、やっぱりテレビの目だ。
ゴルフに限らない。ちょっときれいだが、成績が…で、何度がっかりさせられたことか。斉藤がそうでないことを祈ろう。