年齢調整死亡率というのをごぞんじか。人口10万人あたりの死亡者数のことで、数値が低いほど長寿。2010年の調査で長野県が男女とも1位になった。2、3位は男が滋賀、福井、女が新潟、島根だった。男では長野は5連覇なのだそうだ。なぜ長野だけが…というので、「とくダネ!」が調べた。
健康・長寿にも勉強熱心な県民性
榎並大二郎アナがあちこち聞き回ったら、小料理の店で「食べ物です」と出されたのが「蜂の子」と「イナゴ」。「タンパク質だから」といわれ て、涙を流しながら食べていた。ごくろうさま。でも、あれうまいんだよ。長野は野菜の消費量でも日本一だ。一般家庭を訪ねてみると、野沢菜だけじゃない。みそ汁にも餃子などにも大いに使う。「ナマ野菜はたくさん食べられないから、煮たりして」という。
県には健康長寿課があって、「病気予防に食べ物は大事。勉強熱心な県民性だから、情報をとりいれている」という。食育キャンペーンでは「朝食を食べよう」「野菜・果物を食べよう」「減塩しよう」なんてスローガンが並ぶ。健康に関するセミナーにも参加者が多いという。
町で高齢者に聞くと、「なるべく歩くようにしている」「1日5キロは歩く」「歩くことが一番」。ご婦人の1人に「ご両親は何歳まで生きておられたんですか」と聞くと、「母は101歳」「ひゃくいっさい!」「ははは、おかげさまで」てなものである。
ワーストは「男性は青森、秋田、岩手」「女性は青森、栃木、和歌山」
司会の小倉智昭「イナゴや蜂の子は誰でも食べてるわけじゃないでしょ」
田中大貴アナ「今は貴重なものです」
昔は貧しさの象徴だった。蕎麦だって、他のものが育たない荒れ地でも育つ唯一の作物だった。
ピーコ(タレント)「おやきだって中は野菜でしょ」
ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)「天達さんに、お天気と長寿の関係を調べてもらいたい。ただ長生きじゃなくて、質の高い長生きの仕方が重要」
小倉「青森、秋田で生まれても、長野に住めば長生きするってこと?」
死亡率が高い方は、男性は青森、秋田、岩手、女性は青森、栃木、和歌山だ。女性はともかく、男性は東北ばかりである。
秋田生まれの小倉は「立派です。秋田はね、雪国だし、おやつというと漬け物。酒は飲む。 悪いものが揃ってる」
田中は「ひとつは塩分というのがあるようです」
でも、減塩なんてこの20年、30年の話。昔ながらの野沢菜を食って長生きした人がたくさんいた。もっとも、みんな80過ぎても畑仕事していたが…。