オセロ中島知子に取り付いているマインドコントロールをばかげている話と無視していたが、国民生活センターに寄せられる相談が2007年ごろから急増し、今は高止まり状態というから驚いた。
国民生活センター相談07年ころから急増
「悩みがあり、占いを受けたが、祈祷が必要といわれ2000万円を要求された」「祈祷サービスを頼み手付金を払ったが、怪しいので解約したい」
こんな相談が国民生活センターに寄せられているという。相談件数は07年2097件、08年2224件と急増したあと多少減少したが、11年も1700件もあり高止まり状態という。相談の8割が女性で、そのうち4割が30代~40代で占められている。立正大心理学部の西田公昭教授はこう見る。
「日本人女性は祈祷や占いに頼る傾向がある。インターネット、ラジオ、テレビ、雑誌などにも占い情報が溢れており、警戒感が薄れ、騙されやすくなっているのかもしれません」
どういう時にマインドコントロールされやすいのか。大学入学、求職、失恋など、人生の転機や不安を抱えた時だという。オセロ中島も似たようなケースだったらしい。同居中の占い師がオセロ中島に接近したのが05年ごろで、付き合っていた男性と破局、07年には相方の松嶋尚美が独立、加えてマネージャーも松嶋について独立してしまった。さらに08年には、松嶋の結婚で自分だけが取り残されたと思い込んだのかもしれないと言われている。
4段階経てジワジワ侵入―周囲が気づいたときは脱出不可能
では、どうやってコントロールされるのか。西田教授によると、第1段階は優しく親身になって話を聞き、場合によっては有名芸能人も占っているなど言う。第2段階は身辺調査して相手の状況を把握。弱みに付け込み不安や恐怖をあおり、問題を大きくする。第3段階は仕事や大学を辞めさせ、大金を使わせる。ここまで来るとなかなか脱出不可能という。
そして、第4段階は親や友人、知人と接触させず、人間関係を悪化させ、食事制限や睡眠制限で思考力を奪う。いまのオセロ中島の状況だろうか。昨年夏、中島の両親が「人身保護請求」を申請して病院に入院させたが、退院してまた占い師のもとへ戻ってしまった。ここまで来ると簡単に脱することは容易でなさそう。仮に脱出できても後遺症が残る人もいるという。
司会のみのもんた「この占い師をマインドコントロールしちゃえばいいじゃない」