総務省がきのう2月29日、携帯電話用の新たな周波数「プラチナバンド」をソフトバンクに割り当てると決めた。700~900メガヘルツ帯で、障害物があっても届きやすい。これによってiPhoneなどはつながりやすくなると期待される。
ソフトバンクはアップルのiPhone以来急伸しているが、「つながりにくい」のが泣き所だった。ドコモ、KDDIはすでに別のプラチナバンドが割り当てられており大きなハンデだった。孫正義社長は「もし割り当てられなかったら、行政訴訟も辞さない」といっていた。今回はイー・アクセスとの一騎打ちだったが、電波監理審議会は契約数などからソフトバンクの事業計画の方を認めた。孫社長は「嬉しい。電波をしっかり活用する重責も感じている」と話す。
ドコモ、KDDIと3社対等―値引き合戦、タダ通話合戦で利用者メリット
プラチナバンドにくらべ、これまでの2ギガの周波数帯の電波は飛ぶ距離が半分、直進性はいいが窓の周辺でしか使えない。プラチナバンドなら建物の中や山のかげでも届く。大手3社は対等の条件で競争できるようになったということだ。
田中大貴アナ「競争が激化するとみられるが、専門家は『利用者にはお得』といっている」
司会の小倉智昭 「よくソフトバンクに決まりましたよね」
話を振られた福田和也(評論家)は「順当だったのかどうか知りませんが…」
小倉「どうやって決めるんだろうねと新聞に書いてあった」
周波数の割当は総務省の裁量の幅が大きく、決定過程も不透明だという批判は以前からある。ただ、早い段階から「ソフトバンク」といわれていた。それだけひどい逆境にあったということか、孫社長の根回しの結果なのか。その辺りはまったくわからない。
田中「公平な立場で競争になる」
先発のドコモがやってきた「後発いじめ」もこれで終わるか。値引き合戦、タダ通話合戦はおおいに歓迎だ。ソフトバンクのCMは犬のお父さんが自転車に乗って「乗り換えるともらえます」なんてやってる。自転車が足らなくなるんじゃないか?