「羽田でピンクの飛行機を見て、何なんだと思ったが…」と司会の小倉智昭が言う。LCC(格安航空会社)第1弾の「ピーチ・アビエーション」だ。1番機がけさ1日(2012年3月)に関西空港から札幌(新千歳)へ飛んだ。最も安い運賃は4780円だという。
テレビ840円、機内食有料、広いシート追加料金
木下康太郎アナがおととい試乗していた。関空のチェックインカウンターはまったく別のところにある。しかも、あるのはマシンだけで人はいない。チケットもA4の紙1枚だ。印字されたバーコードをマシンにかざして読みとらせるとチェックイン完了である。インフォメーションも手荷物もシンプルなカウンターで手荷物は1個だけ。
さて機内は、「シートも革張りで高級感がありますね」(木下)。座席の間隔は狭く、ひざがほとんど前の座席にくっつく状態だ。前席の乗客が背当てを倒すと相当厳しいことになる。テレビやイヤホンはない。840円プラスすると、少し間隔の広いストレッチシートがある。機内食も飲み物もすべて有料だ。でも、木下は福岡まで1時間のフライトのあと「高級感もあって乗り心地もよかったです」
小倉がさっそく突っ込んだ。「康太郎、高級感があるというのは、一般の航空会社に比べてということかな」
木下「そうですね、格安だからと思っていたので、総合的な印象で…」
小倉「想像してたよりは高級感があったと…」
夏にはさらに2社―ネックは空港アクセス
ピーチは今後、長崎、鹿児島、那覇へも飛ぶが、すべて関西空港からだ。これを追って、7月に「ジェットスター・ジャパン」、8月に「エアアジア・ジャパン」が参入する。こちらは成田を起点に新千歳、福岡、那覇へ。「ジェット」は関空へも飛ぶ。
肝心のお値段だが、最安値はあくまで最安値。基本は「ピーチ」「ジェット」は「大手の半額」、「エアアジア」は「半額から3分 の1」 だという。「ジェット」はさらに最低価格保証というのがあって、安い他社があったらそれより10%引きになるという。
小倉「ヤマダ電気と同じだ。でも、関空から札幌は2万数千円だから、4780円なら半額以下だよ」
木下「心配になるのは安全ですが、エアアジアの岩片和行社長は『2001年創業以来無事故。サービスも3年連続で世界ベストLCCに選ばれた』といっています」
小倉「ただ、関空や成田に行かないといけないんだ」
木下「それもポイントです。福岡の場合、新幹線とくらべて時間も値段も半分以下ですが、アクセスがある。便数も少ない」
小倉「康太郎の責任重大。いまのプレゼンを聞いてLCCに乗りたいと思うかどうか」
中野美奈子アナ「うどんと一緒。素うどんは安いけど、トッピングにお金がかかるんじゃないの」
小倉「讃岐の人ですねぇ」