東京スカイツリーの本体が2月29日(2012年)完成した。雪のスカイツリーもまた変わった風情がと思ったのか、井上貴博アナが出かけたもののかすんで見えない。しかし、大規模商業施設「東京ソラマチ」はなかなかのものだった。
江戸時代の下町イメージした30店舗
ソラマチの正面から入ると、長さ120メートルの落ち着いた雰囲気の通路が続いている。東武タウンソラマチの説明では「天井は日本の屋根をイメージし、石畳の床も江戸の雰囲気を出した」という。オープン時には通路の両側に下町の商店街をイメージした約30店舗が並ぶ。
スカイツリー本体の工費は650億円だが、商業施設はその2倍以上の1430億円をかけたという。初年度2500万人の観光客を見込んでおり、海外からの観光客も期待されている。東京・墨田の下町とどう調和させるのかが課題だ。
井上が「地元がどのように受け入れ態勢を整えるかですね」と聞くと、コメンテーターの金井辰樹(東京新聞政治部次長)は「下町の空気をどこまで残して多くの客を集められるか。ある種のジレンマみたいなところがある。商店街みたいな形でやっていこうということでしょう」
5月開業まで残り3か月を切った。地元は熱気がみなぎっているが、ジレンマ解消には時間がかかりそう。
文
モンブラン