登録無料、副業で高収入をうたった悪質な出会い系サイトが横行している。阿部祐二リポーターによると、「今年（2012年）に入り被害者が急増しています。しかも、被害者の7割近くが女性です。被害総額は80億円にも上るといわれています」という。
メールのやり取りだけで1回500円
出会い系サイトを使った詐欺の手口は利益誘引型だ。サイトに登録すると、見ず知らずの登録者の「相談に乗ってくれたらお金を払う」といったメールがあって、返事を出すと出会い系サイトに誘導されて被害に遭う。電子メールのやりとりにはポイントが必要で、1ポイント1円、1回のメールのやり取りで500ポイントを購入させられる。メール交換の回数が増えれば、それだけ支払いも膨らむ。
司会の加藤浩次は「メール交換だけでポイントが必要と分かった時点で、これはちょっと危ないぞとどうして気づかないんだろう」と首をかしげる。
千葉県在住の女性は「話を聞いてくれたら1000万円払う」というメールに乗せられ約200万円を騙し取られた。
男はダマしにくくなったので女性ターゲット
詐欺事件に詳しい奥野剛弁護士はこう話す。
「これまで出会い系サイトを巡る詐欺事件では、被害者は男性が主流でしたが、男性にはそれなりの騙されない知識が広がりました。そこで、悪徳業者はターゲットを男性から女性に変え、副業だとかお小遣い稼ぎと称して金を騙し取っています」
キャスターのテリー伊藤「世の中に、話を聞いてくれたくらいで簡単にお金をくれる人はいない。楽して大金を手に入れる方法はない」
阿部「簡単に稼げるとうたうサイトに近づくのは危険。無料でも気軽に副業サイトに登録しないことです。また、見知らぬサイトからメールが来るようになったら、メールアドレスを変えるというのも必要でしょう」
自分は大丈夫と考える人ほどつけ込まれる。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト