野田首相「沖縄」やる気なし?辺野古は空からヘリ視察

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   就任後初めて沖縄を訪れた野田首相は、2012年度の沖縄振興関係予算を636億円増やす大盤振る舞いをしたが、反応は冷たいものだった。

   26日(2012年2月)は「ひめゆりの塔」や沖縄戦の跡に足を運び地元との融和を演出したが、27日は辺野古移設反対を主張する住民ら500人の「県庁に入るな」「野田首相来るな」と叫ぶ中での仲井真知事との会談となった。

仲井知事との会談も平行線のまま

「政権交代以降、県外移設の可能性を追求し、さまざまな案を検討させていただきましたけれども、結果的に現在の日米合意にいたりました。辺野古移設が唯一有効な方法であることを確認しながら進めさせていただいています」

   こう話す野田を仲井は「辺野古はものすごく時間がかかると思います」とやんわりと受け止めながらも、「県外というのが私どもの目標になっております。(鳩山元首相が)『悪くて県外』という表現をお使いになって、また辺野古に戻ってこられた民主党としての納得いく説明を受けたおりません」と痛烈に批判した。

   会談は平行線のままで、このあと野田はヘリコプターで辺野古を上空から視察するにとどめ、訪れた米軍普天間飛行場も基地内の米軍担当者と会談しただけだった。辺野古や普天間基地前で抗議を続ける住民は無視されたかたちになった。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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