米プロバスケットボールの元スター選手、マイケル・ジョーダンが24日(2012年2月)までに、中国で自分の名前を勝手に商標登録されたとして、福建省のスポーツ服メーカー「喬丹体育」を中国の裁判所に訴えた。喬丹はジョーダンの中国語表記で、この会社はジョーダンの子供2人の名前も商標登録しているという。
スポーツ服メーカー「喬丹」―実はジョーダンの中国語表記
森圭介リポーターは「中国での商標売買は大きなビジネスチャンスになっているそうです。喬丹体育は一般的な外国人の姓で、ジョーダンとの関係はないと説明しています」と伝え、中国事情に詳しい富坂聰(ジャーナリスト)は「中国では有名になったものは、すぐに商標登録されてしまう。宝くじ感覚で商標が売買されている」という。
司会の加藤浩次「商標はその会社や個人のものでしょう。勝手に登録なんかできるの?」
弁理士の押本泰彦氏によると、「商標登録のシステムは各国バラバラ。日本や中国は先に登録申請したものに権利が認められるが、欧米などでは先にその商標を行使したものに権利があります。中国は登録の審査基準が甘く、商標を売買するブローカーが多数いるようです」という。
高倉健レストラン、安室奈美恵ウェア、福原愛の薬なんていうのもあるぞ!
「勝手に登録されないようにする手段はないのですか」と加藤が訊ねると、「思い立ったら吉日で、すぐに中国で登録するしかない」と押本はいう。
森「日本の芸能人の名前も中国では商標登録されています」と高倉健はレストラン名、安室奈美恵は衣料品、福原愛は医薬品名としてそれぞれ登録されている例などを紹介した。
キャスターのテリー伊藤「世界で2番目の経済大国なのだから、コピーなどはいい加減に止めるべきだ」
マーケットとして大きいから外国の企業なども目をつぶっているが、一番怖いのは「ニセモノや名前を使われた商品で『事故』が起こることなんです。こちらの商品の信頼を傷つけられて売れなくなりますから」(日本の大手食品メーカー幹部)と話す。