飛行禁止に唯々諾々で伝えてこなかったマスメディアの責任
これが見られなかったのは飛行禁止のためだ。事故後当初30キロだったものが5月に20キロになりそのままだった。この間、メディアは羊のようにおとなしく規制を守った。しかしこの光景はどれも事故直後にこそ見たい、また見せなければならないものではなかったか。見せなかったのは誰の判断なのか。メディアもまた「飛ばせろ」とはいわなかった。
司会の小倉智昭はきのう石巻と女川町に行ったという。「がれきの片付けは進んで、ただ集積所にあるんですが、そこから先が全く進んでない。原発周辺は避難区域だから立ち入りもできない。がれきもそのままなんですよね」
夏野剛(NTTドコモ元執行役員)「1年近くも経って何も進んでないというのはショックですよね」
田中雅子(経営コンサルタント)「こんなになっちゃったのかと想像はしてたが、現実を突きつけられた感じ」
これだから見せないといけなかったのだ。地上をバスで走って断片的な映像を見たってわかるものか。飛行禁止をかけた方も問題だが、それに文句をいわなかったメディアはもっと罪が深い。また、それに気がついているのかどうか。その方も心配だ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト