幅50センチ、深さ30センチの側溝で溺死をするものだろうか。今月21日午後1時半過ぎ(2012年2月)、岐阜県御嵩町美佐野の山林で工事をしていた作業員から、「側溝に人の足のようなものを見つけた」と通報があり、駆け付けた警察官が女性の死体を発見した。死体は腐敗が進み年齢は不明だ。
昨年11月から行方不明の愛知県の女子社員か
江口真也リポーターが死体発見現場から伝える。
「遺体は人通りの少ない山道の側溝で、上半身は側溝の蓋に隠されているような形で、仰向けに置かれていたといいます。身元は昨年11月7日から失踪している愛知県東海市の女性社員ではないかと思われ、溺死ではないかという見方もあります」
司会の加藤浩次「側溝で溺死というケースがあり得るのだろうか」
元愛知県警鑑識課の坂本啓一氏によると、「泥酔状態や薬物の使用によって錯乱状態に陥り、側溝で溺死するというケースはある。でも、この場合はうつ伏せに倒れていることが多く、仰向けに倒れていたということは別の場所から運んできた可能性が高い」という。
乗り捨てられた車は消化剤で真っ白
死体と見られる女性は岐阜に行ってくると会社の同僚に話していて、別の場所で発見された女性の車の車内には消火剤が撒かれていた。
加藤は「車が燃えた形跡もないのに、どうして消火剤を撒いたのだろう」
コメンテーターの八代英輝(国際弁護士)は「僕も裁判官時代に見聞しましたが、消火剤を撒くと指紋や血痕の採取が難しくなるようです。多分、今回の消火剤もそういう狙いがあったと思います」
キャスターのテリー伊藤「問題は誰が運転していたのか。幹線道路を通っていればNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)に映っているはずだから、身元は分かると思う」
女性を車の中で殺し運んできたのは明らかで、物証から犯人をたどるのは比較的容易な事件に見える。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト