米国人が語る由紀さおりの魅力「パフは日本語で聞くほうがよかった」

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「穏やかで心地よいね。ストーリーを語っているようだ」(ベン・E・キング)

   由紀と共演した「ピンク・マルディーニ」のリーダ-、トーマス・ローダーデールも登場。そもそもは、彼が中古レコード店で、たまたま「夜明けのスキャット」のレコードを目にしたことがはじまりだった。「アルバムジャケットが素晴らしかった」と、いわゆるジャケ買いだったようだが、「(曲を聴いて)すぐに魅せられた。夏のそよ風に当たってるようだった。安らかだけど、どこかさびしいような」。そこで由紀とのアルバム制作を企画したという。

   アルバム制作では、米国で流行りの高いキーやはげしいビートは避けて、キーは下げ、テンポは遅くするアレンジにした。トーマスさんは「由紀さんの歌には、浮世絵のような浮遊感」があると話す。

   番組は、「スタンド・バイ・ミー」の大ヒットで知られ、最近は「Sukiyaki」こと「上を向いて歩こう」をカバーしたベン・E・キングにも、由紀版「パフ」を聴いてもらった。「穏やかで心地よいね。英語だともっとテンポが速く、力強いが、彼女は落ち着いて誠実にストーリーを語っているようだ」と言う。

   人気の理由がそこはかとなく見えてくるような気がしないでもないかもしれないが、どうだろうか。

ボンド柳生

*NHKクローズアップ現代(2012年2月21日放送「世界を魅了する日本の歌謡曲~由紀さおりヒットの秘密~

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