猛吹雪の一夜「蔵王遭難男女」助かった幸運と準備

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雪穴、ポンチョとチョコレート

   無事生還できたのは偶然と、遭難への備えがあったことだ。幸運にも、男性が滑落したところに雪庇があった。雪庇とは屋根の庇のような雪の吹き溜まりで、男性はその下に穴を掘って身を隠し、風を避けることができた。専門家によると、雪は冷たいというイメージがあるが、空気を含んでいて断熱材になる。外が氷点下15度でも、雪洞をつくって中に入れば氷点下1度か2度ぐらいで、そのうちプラスに変わるという。女性は救助された時、ポンチョを着ていた。このポンチョが風をさえぎり、空気の層ができて体の熱が奪われるのを防いだ。

   司会の加藤浩次「まあ、携帯電話のつながる環境で良かったですね」

   キャスターのテリー伊藤「このニュースを聞いた時、正直いって難しいかなと思いましたけど、良かったですね」

   大竹は雪庇の幸運とポンチョの備えに加え、2食分の食料(チョコレート)を用意していたこと、吹雪ですぐ引き返す決断をしたこと、迷った時点ですぐ110番したことも生還につながったという。

   テリー伊藤「遭難となると、周りの人も大変だしね。正直いって」

   登山経験の浅い2人だったが、それなりの準備と判断が幸運を呼んだのかも知れない。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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