東日本大震災以降、地震や津波について、従来の想定を超える想定が次々と登場。今後起きそうな地震の発生確率と、その震度はほとんどうなぎ登りの様相だ。今朝(2012年2月22日)の番組では、首都直下地震として想定されるひとつである東京湾北部地震(東京湾北部のプレート境界が震源の地震)が起きた場合、首都で従来の想定を超える最大震度7の揺れが起きるかもしれないという研究結果が大々的に報じられた。
地盤軟弱な隅田川と荒川の東側で被害拡大
この地震で、とくに危険な場所はどこなのか。専門家は「隅田川と荒川の東は、軟弱な地盤が広がっている。古い住宅が密集しているようなところでは、被害が非常に大きくなる可能性がある」(島村英紀・元北大地震火山研究観測センター長)と言う。
番組によれば、木造建物は――築年数によって違いはあるものの――震度6強では相当数が耐えられる。しかし、7になると壊滅的な状況だそうだ。
続いて「対処法」のご紹介である。専門家のアドバイスは、家具を固定するなどの耐震グッズにも限界はあるので、寝室にはなるべくモノを置かない、地震が起きても外に出ないほうがいいなど、きわめて根本的で有用であった。なお後者については、最近の耐震性の高い建物にいるときは――との「但し」つきである。
司会の羽鳥慎一は「さっきみたいな(耐震性の低い)木造のやつだったら!?」ともっともな疑問を口にしたが、誰からもとくに答えはなかった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト