東京を震度7の地震が襲ったら、どれだけの被害が出るのか。きのう21日(2012年2月)、首都直下型地震の1つである東京湾北部地震について、これまで想定されていた震度6強よりワンランク上の震度7となる可能性のあることが、文部科学省のプロジェクトチームの調査で明らかにされた。
森圭介リポーターは「東京でも阪神・淡路大震災や東日本大震災と同じクラスの地震が起こる可能性があることがわかりました」と伝える。
これまでの予想より震源浅くなりそう…
司会の加藤浩次「そんな大地震が発生したら、東京は大変なことになる。どうしてランクが引き上げられたの?」
森「これまでの想定よりも、地下の浅いところが震源となる可能性があるということがわかってきたからです。東京直下型の震源地になると見られているのは関東南部で、3つのプレートが交わっています」
3つとはフィリピン海プレートと北米プレート、その下の太平洋プレートだ。森はこう説明する。
「これまでは太平洋プレートを中心として震源地になると思われていましたが、今回の調査でフィリピンプレートと北米プレートが交わるところが震源になる可能性が高いことが分かり、震源までの深さがこれまでの30キロから40キロとされていたのが、10キロ程度浅いところになる可能性があることが分かりました」
震度6でも「焼失・倒壊建物85万棟、帰宅困難者680万人」
震度6が起きた場合の想定被害は、建物85万棟が焼失や倒壊、帰宅困難者は680万人とされていたが、これも大幅に引き上げられそうだ。
加藤「新しい想定はいつ頃、明らかにされるの」
森「今回の調査のデータを精査中で、それからになると思われます」
加藤「できるだけ早く発表して欲しいよね。時間があれば、それなりの対策や手を打てるわけだから」
問題は、その発表を受けて行政が本気で動き出すかどうかだ。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト