31度の低体温で代謝落ちエネルギー節約
人工冬眠のアイデアはとうにSF映画などではおなじみだが、きっちりとコントロールできれば、医療や輸送、宇宙旅行で活用も考えられる。近藤氏は「長生き、生存時間も長くなる」という。
笠井が「冬眠タンパク質」を説明する。これがあるクマやリスなどは6~7度という低い体温でも凍死しない。スウェーデンの男性は31度という体温を保っていた。人間は20度を下回ると心臓の鼓動がなくなるといわれるが、この男性には「冬眠タンパク質」のようなものが作用したのではというのだ。
司会の小倉智昭「医療の分野で使える」
笠井「近藤さんによれば、臓器の長期保存や病気の進行を遅らすこともできる。ガンなんかでも時間が稼げる。宇宙旅行も長生きもできるかも。冬眠中は耐性があって病気になりにくい」
これに小倉が「『トクだね!』は今日をもって休養させていただきます。50年後にまたお会いしましょう」(爆笑)
しかし笠井は1人真面目に「うまく注入できると、普通に生活しながら冬眠状態にできる」なんていう。「ただし、いま人工的に長寿にすることは必ずしもいいとはかぎらない…と葛藤しながらの研究だそうです」
小倉「年金が追いつかなくなる」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト