いつもは政府批判の知事たちもダンマリ
細野はこうも述べている。「安全性についてはまったく問題ないのです。市民の方々が心配されるので、国が放射線量を測定したうえ、安心してもらうために市民の方々にも自ら測定していただく方法をとっている」
万一、高濃度の放射線量が検出されたら、ガレキの引き受けを拒否すればいいだけのことではないか。住民エゴの一方で、ダンマリを決め込む各県知事にコメンテーターの片山善博元総務相は次のような苦言を呈した。
「普段、政府を厳しく追及される知事さんが、この問題についてはあんまり言わない。住民に理解してもらうよう先頭に立って努力してほしいし、もう少し協力の姿勢を示されるほうがいい」
地域主権もいいし地方から国を変えると叫ぶのも結構だが、この問題でダンマリを決め込んでいては、格好の良いことを並べているのは人気取りの単なるパフォーマンスと言われてしまう。エゴがまん延する日本が今、試されている。
文
モンブラン