法廷の木嶋佳苗―ベテランレポーターも感心する堂々たる落ち着き

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   法廷でのファッションが話題になるなど、連日のようにワイドショーをにぎわす木嶋佳苗被告(37)。男性3人に対する殺人罪などに問われた裁判員裁判の被告人質問がきのう20日(20112年2月)もさいたま地裁で行われた。

   裁判を傍聴したリポーターの阿部祐二が報告した。きのうの木嶋の服装は白のカーディガン、白のシャツ、黒のスカート。髪は整えられ落ち着いた様子だったという。取材に基づく法定内の再現映像の木嶋役の女性は体型、顔つきとも本人に実によく似ていた。

被告人質問でも「ドギマギしたり慌てたりする様子一切なし」

   きのうは09年2月に死亡した東京都青梅市の会社員、寺田隆夫さん(当時53歳)との出会いや交際などについて弁護側の質問に答えた。それによると、08年に出会い系サイトで知り、読書や音楽鑑賞などの趣味が一致したので経済的支援を受けることを条件に付き合いを始めた。しかし、09年1月30日に結婚生活に備えて寺田さん宅を訪れたところ、バスルームや他の部屋が全体的に汚く、結婚相手としてがっかりし、結局、別れた。そのさい、1000万円の通帳と現金400万円を受け取った。寺田さんの死は警察からの電話で知ったなどというものだった。

   検察側は木嶋は男性から次々と金をだまし取り、関係を断ち切るため殺害したと主張している。これに対し、弁護側は殺害を否認、寺田さんから受け取った金銭はすべて好意によるものといっている。また、検察側は練炭を燃焼させ一酸化炭素中毒により寺田さんを死亡させたとしているが、弁護側は別れ話のあと、寺田さん宅を出て青梅市内のホテルに宿泊したと主張している。

   司会の加藤浩次が「実際に木嶋被告を見た感想はどうでした?」と阿部に聞く。数々の事件を取材してきた阿部だが、「傍聴席で木嶋被告と近い位置で、ずっと見ていたのですが、弁護側の質問に非常にていねいに、敬語は見事に使いますね。はっきりとよどみなく答えているといった印象ですね、外見からいっても、話を作っているとか、なんかドギマギしたりとか、慌てたりする様子は一切ないですね」と感心したような口ぶりだった。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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