震災ガレキ受け入れで「賛否」騒然!島田市で双方が署名集め

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   東日本大震災の被災地のガレキを搬入した静岡県島田市が騒然としている。司会のみのもんたは「安全基準をちゃんとクリアしたのを受け入れているんでしょう。日本人は少しおかしくなったね」と嘆く。

自治会や市民の測定でも基準以下

   震災ガレキの受け入れを表明している島田市は15日(2012年2月)、住民の不安を払拭するための試験焼却のため岩手県山田市のガレキ(約10トン)を搬入した。コンテナ車に積まれたガレキが伊太地区のごみ焼却場に到着し、周辺の空間線量を測定したところ、0.05~0.06マイクロシーベルトと県の受け入れ基準を下回った。現場では伊太地区の自治会や市民も線量計を持ち込んで独自に計測したが、「搬入する前に測った数値と搬入後の数値はほとんど変わらなかった」(自治会長)という。

   ところが、反対する市民らが市役所前に詰めかけ、「リコール」「リコール」のシュピレヒコール。インターネットで知った県外の反対派も交じって一時騒然となり、警察官も出動した。反対派の市民は1990人の署名を集め市に提出した。賛成派もいて、「災害廃棄物の処理を支援することが、被災地復興の最大の支援と考えている」と、1100人の署名を集め提出している。地元の若者からはこんな声が上がる。「あまり過激になり過ぎると、地元住民の手から離れて民意ではなくなる」

みのもんた持論「47都道府県が47分の1ずつ処理」

   スタジオでは、コメンテーターの北川正恭・早大大学院教授は、「受け入れると決断したのだから、安全基準を下回ったらきちっと安定的に処理をしていかないと、いつまでたっても東北の問題は解決しないですよ」という。ここでみのもんたが持論を展開した。

「日本全体の問題ですよ。だから僕は1都1道2府43県、47分の1ずつ強制的に処理すべきだと言ってきた。日本人は少しおかしくなったね」

   試験焼却は1か月かかり、結果が出るのは3月24日ごろらしいが、データはきちっと公表したほうが良い。疑心暗鬼を生む原因は、もとはといえば政府や東電の曖昧な情報開示にある。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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