<数学女子学園(日本テレビ系水曜深夜0時59分)>モーニング娘。の田中れいなと道重さゆみらハロプロメンバーが多数出演する学園ドラマだ。美少女ばかりが通う数学専門の高校に、間違えて転入してしまった男子生徒・佐藤一樹は「数学番長」の称号を目指す女子高生たちの数学バトルに巻き込まれていく。
鈴木愛理が仕掛けた「抽選箱」のカラクリ
数学バトルの問題は結構面白い。第5話では一樹のことが好きで近づきたい上原優梨(鈴木愛理)が、席替えを仕切ろうと抽選箱を作る。抽選箱はABCの3つに分かれていて、それぞれ偶数、奇数、素数の番号が書かれたボールが入っている。最初に一樹にくじを引かせることで、どの箱のくじをひけば一樹の隣になる確率が高くなるかわかるというものだった。その抽選箱に仕掛けられたカラクリを二―ナ(田中れいな)が見破る。本当に確率が高くなるのかわからなかったけれど、細かい数字も計算で出すなどの説明があって、なるほどなあと勉強になった。田中れいなの博多弁も可愛い。
しかし、このドラマはAKBの二番煎じ感が否めない。AKB48も深夜ドラマ「マジすか学園」でメンバー総出演の学園青春ドラマをやっていて、AKBが席巻している昨今、かつてに比べて勢いのないモーニング娘。もそれに対抗したのだろうか。
AKBは「個々のメンバーの成長過程を見る」のを楽しむアイドルグループなので、深夜ドラマで未熟な姿を見せても良いのだろうけれど(「マジすか学園」のオープニングには「学芸会の延長」とテロップが出ていた)、モーニング娘。はプログループといった印象が強い。AKBに対抗するのはわかるが、同じようなことをしたのでは、かえって存在が希薄になると思うのだけれど…。
(てらっち)