司会の加藤浩次は苦言を呈する。
「ダメだって、こんな情報にすぐに飛びついたり、振り回されては」
いま、トマトがスーパーや青果店の店頭から消えつつある。都内のスーパーの担当者は「昨日の売り上げは例年の1.5倍にもなりました」とホクホク顔だ。首都近郊の農産物直売所では早朝からトマトを求める長蛇の列ができている。トマト生産農家の遠藤喜夫さんは、「収穫したトマトは全部出荷して欲しいと要請されています。トマトの品薄状態は当分続くと思いますね」と話す。
京大研究でもハッキリしない「どの成分が効くのか」
なぜトマトが品薄になっているのか。きっかけは2月10日(2012年)に京都大学が発表した研究結果だ。森圭介リポーターによると、「トマトには肝臓に付いた脂肪を下げる効果があると公表されました。しかし、トマトのどのような成分が効果をもたらしているのかは、まだはっきりとは分かっていません」という。
普通サイズのトマトなら1日6個、ミニトマトなら1日54個、トマトジュースなら朝昼晩と1日3回、コップ1杯を飲むと効果があるとされている。キャスターのテリー伊藤は「1日にトマトを6個食べたら、それだけでお腹がいっぱいになる」と苦笑する。
そう言えば「バナナダイエット」ていうのもあった
加藤「この手の話は今までにも何回もあったでしょう。バナナが身体にいいとか、この食べ物が健康保持に役立つとか。でも、しばらくすると大して効果がないと分かって、えっーという思いを何度もしてきた」
コメンテーターの宮崎哲弥(評論家)も「この手の情報には日本人はすぐに引っかかる。そこが日本人の欠点」とあきれ顔だ。
加藤「運動すれば脂肪は確実に落とせる。運動しないで食べ物だけで脂肪を落とそうというのは無理」
高カロリーの食品をしこたま食べておいて、「トマトジュース飲んでるから大丈夫」だなんて、その怠惰が肥満の最大の原因です。