自転車の置き引き続き被害にあった埼玉県新座市の女子中学生が、現場に張り込んで容疑者を突き止め、警察に通報・逮捕させた。逮捕されたのは市内に住む職業不詳の宮田正樹容疑者。宮田は2月5日(2012年)午後6時頃、東京都東久留米市の団地内にある公園で止めてあった自転車の前かごから、現金3600円入りの財布などが入ったショルダーバッグを盗んだ。
被害にあった女子中学生「変なおじさんがいる」
被害にあった女子中学生は、「事件の数日前からベンチに座っている変なおじさんがいると思っていた。事件当日もベンチでボーとした感じでたばこを吸っていた」と話す。
女子中学生は翌日から友人たちと公園で待ち伏せていたところ、7日の夕方、宮田が自転車に乗って公園に現れた。この時、同級生が「カバンを盗みましたよね」と宮田に声をかけると、宮田は自転車を置いたまま逃走。被害者の女子中学生が110番通報して、事前に連絡していた男子生徒6人が宮田を追いかけ、公園から約400メートル離れた自宅を突き止めた。
男子生徒が尾行して自宅突き止め
阿部祐二リポーター「この男子生徒が偉かったのは、宮田と距離を置いて尾行したところです。もしかしたら反撃されるかもしれないという思いが頭をよぎったと話していました」
司会の加藤浩次「中学生がとっさの判断でそこまで考えられるというのは凄いな」
コメンテーターの八代英輝(国際弁護士)は「窃盗犯がおとなしい人間ばかりとは限らない。追い詰められて粗暴犯に豹変する例も多い。今回のような事件の時は、警察や近くにいる大人の人にまず連絡すべきだ」と語った。
被害者の女子中学生は「バッグの中に入っていたプリクラが大事だったので捕まえたかった」と話し、宮田は「金に困っていた」と供述しているという。