司会の小倉智昭が「高いところと深いところの話」という。高い方は東京スカイツリー(634メートル)。東武鉄道と東武タワースカイツリー社がきのう9日(2012年2月9)に各施設の全容を明らかにした。バーチャルリアリティー映像もテレビ向きだった。
「天望デッキ」の床にガラス窓―足元のはるか下に地面!
小倉が注目したのは、第1展望台 「天望デッキ」の床に開けられたガラスののぞき窓。にはるか下に地面が見える。「やめてほしいよー」と小倉。そうか、彼は高いところはダ メだったんだ。次の第2展望台が「天望回廊」。 ガラスの回廊を360度巡って歩けるが、曇ったときは雲をライトアップして見せるのという。雲をライトアップしたところで、霧の中を車で走っているのと同じだろう。
天望デッキには四方に「時空ナビ」というスクリーンがあって、曇っていても「晴れていればこういうものが見えますよ」という風景を映し出す。雲の中では何も見えない。でも、お金をとってる以上、何とかしないといけないからと苦労したわけだ。
田中大貴アナ「小倉さんも行きたくなってくる?」
小倉「全然」と素っ気ない。
田中「まだ行きたくならない?」
小倉「まだも何も、一生…」
「南極の氷の湖到達の方が興味がある」
小倉が興味があったのは深い方の話だった。南極の氷の下にあるという湖の話だ。ここにロシアの科学者チームがボーリングで穴を開け、湖に到達したというのだ。掘削した距離3.8キロ。小倉が、新聞記事を要約してしゃべった。
「19世紀からボストーク湖というのがあるといわれてきた。大きさが幅50キロ、 長さ250キロ。2000万年前に氷に閉ざされているので、そこに微生物、生命がいるのかどうか。もしいたら、木星をまわっている氷に覆われた衛星がありますが、そこにもひょっとして生物がいるかもしれないという話になる」
湖もそうだが、掘削の途中の氷もそれぞれの年代が凍りついているのだから、少なくとも2000万年分の地球の歴史が冷凍されているわけだ。興味は尽きない。
小倉「非常に面白い研究です。こっちの方が興味がある。上の方はどうでもいい」