井上貴博アナが「けさ単」コーナーで最近の結婚トレンドを取り上げた。芸能界やテレビ界では、「年の差婚」「でき婚」と結婚ラッシュだが、そんな華やかな話題とは裏腹に、世間の結婚事情をデータでみると驚くべき数字が…。
生涯未婚率20%、恋人なし率男6割、女5割
総務省調べによる生涯未婚率をみると、1990年代に急上昇し、2010年は男が18.9%、女は9.7%だった。男が高いのはやはり草食系が増えているからか。1995年生まれの世代は5人に1人が生涯未婚になると予測されている。この結果、1組の夫婦が出産する完結出生児数(10年)は1.96人に減少し、ますます少子高齢化が進みそうだ。
夫婦の平均出会い年齢は男25.6歳に対し、女24.3歳。出会いから結婚にいたる夫婦の平均交際期間は、87年に2.54年だったのが、10年には4.26年と長くなった。いずれも晩婚化の傾向を表しているが、その背景を少子化ジャーナリストの白河桃子はこう解説する。
「何歳までに結婚しなくてはいけないというプレッシャーや規範がなくなり、理想の人が現われるまで待っている傾向にあるから」
交際相手のいない未婚者(18歳~34歳)は、87年には男48.6%、女37.5%だったが、10年は男61.4%、女49.5%。未婚者のうち、結婚を望んでいない男は27.6%、女が22.6%となっている。背景にあるのは「自分のためだけにお金を使いたい男子が増える一方、女は受け身で待っている人がほとんどで、男の方から来ない今、相手が見つからない」(白河)という。
でき婚50%で、呼び方も「おめでた婚」「授かり婚」
最近の男女が結婚を決意するきっかけで目立つのが「でき婚」で、25歳未満で50%にのぼっている。白河によると「今はむしろ当たり前、背中を押される要因はそのくらいしかない」
結婚式場では「でき婚」を「おめでた婚」「授かり婚」などに言いかえているらしい。
司会のみのもんた「ウーン、しょうがないとしか言いようがない。子供ができた、結婚しよう。変にこじらせるよりはいいかも」
こうした結婚トレンドの変化と同時に、女性が結婚相手に求める条件にも異変が起きている。バブル時代は高学歴、高収入、高身長の「3K」だったのが、今は心の平穏、平均的な年収、平凡な家庭の「3平」になった。
未婚の井上「3平といわれてもあまり嬉しい気がしないなあ」
今後はどんな結婚が増えるか。白河によると、国際結婚が増えそうだという。「なかでもアジア。韓流ブームもあって韓国や中国。肉食系で積極的、レディーファーストでやさしい。日本女性の空洞化が起きるかもしれない」という。