トンネル水没事故なぜ起きた?地盤説、設計ミス説…

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   きのう7日(2012年2月)午後0時35分頃、岡山県倉敷市の石油元売り最大手「JX日鉱日石エネルギー」水島製油所で起きたトンネル出水で5人の作業員が行方不明となった。阿部祐二リポーターが伝える事故現場では、立て坑に海水があふれるなかで懸命の捜索が続いていた。

14年前の地質調査もとに工事

   事故当時、トンネル内で作業していたのは6人で、「1人の方は脱出できました。トンネルの奥から『危ない!逃げろ』という声が聞こえたので、階段を駆け上がろうとした瞬間、流れ込んで来た大量の水に押し上げられ九死に一生を得たようです」と阿部が伝えた。

   司会の加藤浩次「このトンネルは2本目で、1本目は14年前に完成していたようですね」

   阿部「1本目を掘るときの地質データがあるので、今回の2本目ではそのデータを使うということで新たな地質調査はされていなかったようです」

   出水の原因は何なのか。トンネル工学の第一人者の小泉淳・早稲田大学教授が解説した。

「シールド工法によるトンネル掘削で、トンネル全体が水没したことは聞いた事がない。原因はいろいろと考えられ、地盤の問題なのか、立て坑とトンネルのつなぎ目に問題があったのか。ちゃんとした設計・工事が行われていたのか疑問は残ります」
文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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