技を盗み、「自分で考えて答えを探しなはれ」
こうした言葉がいまツイッターにぎっしり載っている。これが人々の心をつかむらしい。
「時間は増えてもええから、ホントのことをやってもらいたい。ごまかしなしにホントの仕事」。弟子の宮大工、石井浩司さん(51)は「棟梁はそれしかない。以来ずーっと、ホントってなんやろなんやろと仕事をしてる」という。
「木も人間も自然のなかでは同じようなもんや。どっちが偉いゆうことはない。自然と共に生きているのでなければ、文化とはいえませんな」
「自分で考えて答えを探しなはれ」
司会の羽鳥慎一「スポーツでも同じかもしれない」
長嶋一茂(スポーツキャスター)「野球でも技術は教わるものじゃなくて盗むものだといいますね。言葉でいっても身にならないことは、超一流はみなわかっている。石井さんも考えてわかってるんじゃないか。いいなと思いますね」
言葉はまだある。「棟梁は間違えれば腹を切るんやから、下の人は恐れずに思い切ってやってもらいたい」「百個をひとつに統べるのが棟梁の仕事。その力がないと自覚したら、慎み恐れて棟梁の座は去ります」
吉永みち子(作家)「腹を切らないリーダーがいかに多いか。引き際の話でも、居座ってるやつがいかに多いかってこと」(笑い)
藤巻幸夫(ライフスタイルプロデューサー)「たくさんの社長がいま見てるんじゃないか」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト