沖縄防衛局長とはどんなポストなのか。2か月前に前任者が不適切問題で更迭されたばかりなのに、また更迭するかどうかの問題になっている。沖縄防衛局の真部朗局長が先月23、24日(2012年1月)に職員を対象に、宜野湾市長選(2月12日投票)への投票を呼び掛ける「講話」を開いた。
あらかじめ選挙権をもつ職員や親族のいる職員のリストを作成、該当職員には必ず講話を聞くようメールで通知、講話には68人が参加した。講話では、公務員として選挙権を行使すべきと投票を呼び掛けたが、2人の立候補予定者の普天間問題に対する姿勢は紹介したものの、どちらかを支持するような発言はなかったという。
しかし、「選挙介入の疑いがある」と問題になった。きのう(2012年2月1日)の午後、地元議員から「自衛隊法違反、国家公務員法違反、公職選挙法違反の疑いがある。自覚していますか」と詰め寄られると、「その点は、自覚しております」と答えていた。
「上官」の命令だから断れなかった出席者
宜野湾市長選には2人が立候補を予定している。事務所をたずねると、「また国が法律に違反することをやってしまったなというのが正直なところ」「僕らも迷惑している。選挙妨害じゃないかといいたいぐらい」と双方から批判され、街の人は「立候補予定者の2人の方がかわいそう」と話している。
司会の小倉智昭「上官の命令だから出席率が高いですよね。2人の立候補予定者の考え方を説明したというが、説明の仕方によっては受け止め方がわかっちゃいますよね」
コメンテーターの福田和也(慶大教授)「こういうと怒られるけど、こういうことはバレないようにやらなければいけないですよね」
眞鍋かをり(タレント)「メールで証拠が残っているところをみると、そんなにまずいとは思っていなかったのかなと思う」
小倉「でも、自覚をしていたというのだから、まずいなあと思いながら、今まで恒例となっているからなあという感覚だったかも」
3人それぞれ、軽めの感想だった。防衛省は田中直紀大臣をトップとする調査チームを作り、今週中に結論を出したいとしているが、就任直後から迷走気味の大臣の下、どんなことになるか。