今年のインフルエンザ流行レベルマップ(2012年1月25日)を見ると、中部・北陸、四国南部あたりが高く、九州西部は比較的少ない。とくに佐賀県有田で発症ゼロの小学校が話題になっている。
毎日飲んでる佐賀・有田町立小学校は発症ゼロ
焼き物の町、有田町立曲川小学校は全校生283人で、目下、インフルエンザ発症者はゼロ。平成21年には学級閉鎖が相次ぎ、曲川小でも4クラスが閉鎖された。そこで町はおととし9月から半年間、有田町立病院の院長の勧めで、「R-1」というヨーグルト(112ミリグラム)を毎日1本ずつ全幼稚園、保育園、小学校の児童・生徒2468人に飲ませた「民間企業と協力して」というから、メーカーの提供だったのだろう。これと並行してイン フルエンザの発生率を調べたところ、隣接の伊万里町9.74%、武雄市10.48%、 県平均4.37%に対して、有田町は0.64%ときわめて低かった。
有田病院によると、R-1は最近発見された乳酸菌の一種で、院長は「予測よりはるかによかった。乳酸菌は消化器にいいことはわかっていたが、呼吸器にもいいことがわかったのは大きい」と話す。まだ医学的に効果が実証されたわけではないが、数字の衝撃は大きかった。
スーパーの売り場は空っぽ。いつ入荷するかわからない。ネットでも売り切れ。メーカーの明治乳業はこれまでの5倍の売り上げだという。他の製品のラインを止めてR-1の生産に当たっているが、とても追いつかない。
ナチュラルキラー細胞を活性化
司会の羽鳥慎一「知ってました?」と聞いたが、宇治原史規(タレント)と東ちづる(俳優)は「昨日聞いた」。東は「ヨーグルトは毎朝いただいているんですが…」と興味津々である。
リポートした黒宮千香子が有田のスーパーで聞くと、「ああ、あれね」とほとんどの人が知っていたという。黒宮によると、病院は初めは入院中のお年寄りにこの乳酸菌飲料をすすめていたが、結果が良さそうなので学校などへもすすめたという。
R-1というのは、「ラクトバチルス・ブルガリクス OLL1073R-1」が正式名称で、インフルエンザ・ウイルスとの仕組みは立証されていないが、人の身体にある「ナチュラルキラー細胞」を活性化させるらしい。顕微鏡映像では、小さなキラー細胞が異常細胞を破壊していく。
東「ゲームみたい」
羽鳥「これがR-1乳酸菌に入っているということですか」
黒宮「違います。乳酸菌がナチュラルキラー細胞を活性化させるんです。どの乳酸菌もその作用はあるが、R-1は作用が強いんじゃないかというわけです」
赤江珠緒キャスター「乳酸菌は身近なものだけにありがたいですね」
品薄が気になる。明治がどうしてるのかをもうちょっと知りたかった。だれだってなめてみたくなるもの。