津波警報の見直しをしていた気象庁は31日(2012年1月)に改善策をまとめた。「スッキリ!!」によると、新たな「大津波警報」は県名のほかは「巨大」とだけ示し、波高などの具体的な数値は表示しない。
大津波警報は「巨大」、津波警報は「高い」
警報変更は、東日本大震災で津波警報の第1報が過小評価の形で発表され、逃げ遅れた人が多数いたのではないかという反省から検討されてきた。たとえば、岩手県は3月11日午後2時49分の警報第1報は「高さ3メートル」、3時14分の第2報「6メートル」、3時31分の第3報「10メートル」だった。時間を追うごとにより正確になったが、第1報を聞いて「たいしたことはない」と高を括り逃げ遅れた人も多かった。
新たな警報は、不確定要素が高い第1報(3分後)は大津波警報は「巨大」、津波警報は『高い』、津波注意報は数値について言及しない。気象庁では今年中の実施を目指すという。
評論家の宮崎哲弥は「逃げることを考えると、わかりやすいことを主眼に置いたことは理解できる」と評価。キャスターのテリー伊藤は「津波が到達する時間はどうするんですか。時間も大切だよね」
たしかに津波の規模も大事だが、それが陸地に到達する速度、時間も生死を分ける。ただ、「早く」「急げ」「緊急」でいいのものかどうか。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト