日本国内販売は10年で半減
その一方で、盆栽の国内販売はこの10年間で半減し、盆栽農家は「国内よりも海外の愛好者の方が目が肥えている。これからは海外でもっと人気になるような盆栽作りに挑戦しなくては」という。
柏木博(武蔵野美術大学教授)はこう話す。
「盆栽が海外に広まることは嬉しいことですが、盆栽そのものだけではなく、盆栽が持つ文化・歴史も同時に広める必要があると思います。盆栽は自然との共生の象徴で、日本人の心のよりどころであることを忘れてはならない」
キャスターの国谷裕子「これまで、盆栽は床の間の飾りとされていましたが、今後は和洋折衷の盆栽も誕生してくるのではないでしょうか」
とにかく、日本国内では盆栽に接する機会が極端に少なくなっているのが人気低下の原因だが、近ごろは若い人に愛好家が広がっていて、ネットで自慢しあうのが流行っているらしい。
文・ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2012年1月30日放送「『和の心』を輸出せよ~世界に広がるBONSAI~」)