きのう25日(2012年1月)のテニス・全豪オープン準々決勝で、錦織圭(22)は世界ランク4位のアンディ・マリー(英)にストレート負けを喫した。2時間12分の熱戦はいくつもの見せ場を作ったが、体力とミスの数ではるかに及ばなかった。
世界トップクラスと大きく違う「勝ち上がりゲーム数」
マリーを錦織は「タイプとしては同じ」と言っていた。俊敏さでは屈指の錦織だが、走り回る錦織と余裕を持って緩急を使い分けるマリーとでは体力の上でも大きく差がつく。また、8強までに錦織は152ゲームを戦っているが、マリーは103ゲームだ。それが上位との差ということになる。錦織は男子シングルすのほかにクルム伊達との混合ダブルスで2試合していた。試合後に錦織はこんなことを話した。
「まだ勝てる気がしない。グランドスラムをとるにはすごい実力がついてないと勝てないと再認識した。ただ、自分のテニスが十分通用すると自信を持った。気持ちがひとまわり強くなったかな」
ウインブルドンで8強の松岡修造氏は「圭はもっと上に行く。テニスを変える必要は全くない。ただ体力的な部分を身につけないといけない」と敗因を分析した。ダブルスは欠場したらと伊達が提案したが、錦織は出たいと言った。松岡は「だから嬉しかった。最高の判断。体力をつけるためにも、圭には避けて通れないところ」と言う。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト