テニス全豪オープンで錦織圭選手(22)のベスト8に進出した。全仏オープン、ウインブルドン選手権、全米オープンと並ぶ世界4大大会のひとつで、日本選手の全豪オープン8強入りは80年ぶりという。
世界ランク6位の格上相手に絶妙の返し
昨日23日(2012年1月)に行われた4回戦の相手は世界ランク6位のフランスのジョーウィルフリード・ツォンガ選手(26)。格上だが、これまで2戦2勝していた。第1セットは落としたが、第2、3セットを連取、第4セットを再び落とし、2-2でフルセットを迎えた。追い込まれた錦織は、「ここでやられたら勝はないな」(テニス解説者の松岡修造)というところで絶妙の返しを放つ。
「こんな状況で、相手が予想できないところへ、こんなことをする選手は考えられない」(松岡)
25日行われる準々決勝の対戦相手は世界ランク4位のイギリスの強豪、アンディ・マレー選手(24)。昨年10月のマスターズ上海大会でストレート負けしている。4回戦を観戦してけさ帰国したばかりという杉山愛(テニス解説者)が電話出演し錦織を次のように評価する。
「昨年のオフシーズンに、相当体幹トレーニングをしてひと回り大きくなった。もともと技術はすごくある選手で、体幹が強くなったことによって、相手にバランスを崩された時もバランスを保ってコントロールできるようになった」
ちょっと心配な混合ダブルスと連戦
ちょっと心配なのは24日の混合ダブルスに、クルム伊達選手と組んで出場を決めていることだ。コメンテーターのロバート・キャンベル(東大教授)は「大丈夫ですか、きつすぎませんか」と心配する。杉山は「ちょっと心配したんですが、もしかしたら、それでかえってリラックスできて、いい方向に行くかも」
司会の加藤浩次の「期待してもいいですか」に、杉山は「いいですとも。世界ランク1~4位はビックフォーといって優勝候補。8でもすごいけど、勝てば優勝が見えてくる」と言い切った。