80年ぶりの快挙だ。テニスの全豪オープン男子シングルスで錦織圭(22)がベスト8進出を果たした。4大大会ではウィンブルドン選手権の松岡修造以来17年ぶり。その強さの秘密に迫った。
身長差カバーする必殺技「エアケイ」
4回戦の相手は世界ランキング6位のジョーウィルフリード・ツォンガ(仏)だった。第1セットは奪われたが、フルセットに持ち込み3時間半に及ぶ激戦を制した。勝因について松岡修造は「すごく体力がついた。いままでは体力がないので最後は無理して強打して自滅していた。今は苦しい試合も多いが、体力勝ちしている」とみる。
番組ではアナウンサーの田中大貴が3つの秘密をあげた。
(1)必殺の「エアケイ」
(2)新たな武器
(3)進化する肉体
それぞれについて、中学時代の錦織を指導したテニスコーチの米沢徹に聞く。「エアケイ」とはジャンプしながら打つ錦織独特のスタイル。今から9年前、13歳の錦織は身長150センチしかなかった。これでは高い球を強く打ち返すことができない。そこでジャンプして打てとアドバイスしたのが米沢だった。このトリッキーなプレーに相手は惑わされるのだ。新しい武器とは「バックハンド」。左打ちの練習を取り入れ強化を図り、ポイントが取れるようになった。身体強化については徹底した食事管理と腹筋、背筋を中心の体幹トレーニングで鍛え上げた。
司会の小倉智昭「次の相手のアンディ・マリーはイギリスの英雄でしょ。試合の前にエリザベス女王が直筆の手紙をくれる人らしいね、がんばれって」
アナウンサーの中野美奈子「勝つ秘策はありますか」
米沢「どんどん攻めてほしい。錦織のベストテニスをみせてほしい」
準々決勝は25日(2012年1月)予定だ。これに勝てば優勝も見えてくる。