まったく別々に起きた東京都江東区の放火殺人と、おととし10月(2010年)に山形で起きた放火殺人がつながっていた。2つの事件の犯人は同じで、被害者の息子たちが関係していた。まるでミステリー小説やドラマのような話だ。
犯人夫婦から逃げ出したとたんに実家で火事
田中良幸リポーターが最初に起きた山形県山形市からレポートする。「被害に遭われた山家武義さん夫婦が住んでいた住宅は完全に取り壊され、今は空き地になっています」。岸本哲也リポーター江東区の放火殺人事件で逮捕された無職、浅山克己容疑者(46)の名古屋にある自宅周辺に出かけ、「家は古いですが、ガレージには1000万円は下らない高級外車がとめられています。派手なピンクの自転車も2台あります」と派手な暮らしぶりを伝えた。
山形の放火殺人は、浅山と同居していた被害者夫婦の長男が逃げ出した直後に起きた。江東区の事件でも、被害者の大塚達子さんの40代長男が浅山夫婦と名古屋市内で同居。「(長男が)逃げ出したので、浅山容疑者は大塚さん宅に押しかけましたが、長男の居場所を教えない大塚さんを恨み、火災に見せかけて殺害したようです」と岸本は伝えた。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト