日本一の酷寒「北海道・陸別」ビールは温蔵庫、仔牛も防寒服

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   「ついこの間まで東京行っていたの、東京暖かかったね」「ジャンパーいらなかった」―日本一寒い北海道・陸別町の元気な子どもたちに声だ。先週の12日(2012年)に氷点下29・1度を記録して以来、8日連続で全国一の低温記録が続いている。永原一郎ディレクターが極寒体験に出かけた。

12日のマイナス29・1度以来、連続低温記録

   面積600平方キロの町に2690人の町民が暮らしている。永原が1日で最も気温が下がる午前7時(17日)の気温を測ると、氷点下28度。まさに酷寒の世界だ。ひと気のない町を行くと、犬の散歩を毎日させている男性に出合った。男性も「こんなに寒いのは珍しい」という。

ちょっと行ってみたい
ちょっと行ってみたい

   濡らしたタオルを振り回すと14秒でコチコチになり、湯を注いだカップラーメンの麺を箸で持ち上げて20分間置くと、食品サンプルのように固まる。卵を割ってフライパンに入れると、瞬時に卵白が凍って白くなった。

   こんな厳しい寒さの中で住民はどんな暮らしをしているのか。スーパーに立ち寄ると、売り物のビールを出しておくと凍ってしまうので、冷蔵庫ではなく温風ヒーターの入った「温蔵室」に入れて保管するという。室外の自動販売機の清涼飲料も取り出して、店内で直接販売しているという。

   道路で作業をしている消防隊員の姿があった。30か所ある防火水槽の水が1夜で3センチほど厚さに凍ってしまい、早朝に氷を割るのが日課という。牛舎に行くと、生まれたばかりの仔牛4頭が服を着ていた。生後2か月までは服を着せ、ヒーターを入れて寒さから守ってやるのだ。

   登校中の小学生のグループに聞いてみる。

   「寒くない?」

   「今日は暖かいよ」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト