13日(2012年1月)夜にイタリア西岸で座礁した豪華客船コスタ・コンコルディア(4200人乗り)のスケッティーノ船長は、乗客をほったらかして逃げたと身柄を拘束されているが、事故直後の港湾当局との電話のやり取りがきのう(17日)公表された。このとき船長はすでに陸にいた。
港湾局「船長、君は助かったかもしれないが、この責任はちゃんととってもらうからな」
船長「ああ…そんな……。死人は何人出ているんだ」
港湾局「こちらではわからない。君が知っていなければならないことだぞ」
港湾当局は「船に戻れ」と18回も繰り返したが、船長は船に戻らなかった。終始弱々しい口調の通話は4分間。船長は母親には電話で安否を伝えていたという。
乗員に「君の故郷を見せてやる」と岸に異常接近
司会の羽鳥慎一「ひどいですよね。自分が先に降りちゃうんですから」
宇治原史規(タレント)「どういう経緯でこの人が船長になったのかを知りたい」
羽鳥「厳しい試験があるんでしょうが、船は国会議事堂より大きんですよね」
赤江珠緒キャスター「座礁して1時間経ってから避難指示が出たといいますよね」
事故が起ったのは夜の9時過ぎで、 船内はちょうど食事を終えたころだった。報道によると、船長は乗組員の1人の出身地を見せようと岸に寄って、「あれが君の町だ」といった。巨大船をまるでヨットかなにかのように考えていたのか。だが、船員は「岸に近すぎる」と答えたという。
小松靖アナ「ここは暗礁地帯で、海図にも出ているといいます」
神田瀧夢(タレント)「本来は船長は乗客を全員退避させてから、が当たり前」
捜索は今も続けられ、救助隊は船腹に穴を開け、傾いた船内をロープを使ったりして 生存者、死者を探している。その映像に重ねて、事故前の映像が流れる。きらびやかだったホール、サンデッキ、プール、豪華な船室…。同じ場所がいまは横転してイスやベッドが積み重なっている。きのうも5人の遺体が発見され、 これで死者は11人。なお行方不明が多数ある。この事故では日本人乗客43人が全員無事だったのは何よりだった。