福島・二本松市の新築マンションで高放射線量―浪江町の砕石で建設

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   福島・二本松市の新築マンションの部屋で室外よりも高い放射線量が検出され、調べたところ、コンクリートに浪江町の砕石が使われていたことがわかった。浪江町は計画的避難区域に指定されているが、砕石が出荷されたのは指定の前だった。

住人中学生の個人線量計から国基準の5倍

   二本松市の三保恵一市長はきのう15日(2012年1月)に 記者会見して、「市内の新築マンションで放射線量が屋外よりも屋内の方が高いことがわかった」と発表した。二本松は福島第1原発から60キロ離れていて、問題のマ ンションは昨年7月に完成した。

   二本松では児童・生徒1人ひとりに線量計を持たせているが、このマンション1階に住む女子中学生の個人線量計が3か月で1.62ミリシーベルトという高い値を示した。線量は室内の床上1メートルで毎時1.16~1.24マイクロシーベルトで、屋外の0.7~1.0マイクロシーベルトよりも高かった。国が定めた空間照射線量の基準、毎時0.23マイクロシーベルトの5倍もあった。

   市長は「子どものいる家庭はよそに移っていただくことも考えている」という。マンショ ン住民のうち10世帯は原発事故から避難してきた人たちだ。しかし住民は、「目に見えないものだし」「他に行きようがないからここで生活するしかない」という。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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